利回りは、投資信託がどれだけ利益を上げたかを示す数値です。

価格変動による利回り(価格利回り):
これは、投資信託の株価がどれくらい変動したかを示すものです。
例えば、もし昨日の株価が100円で、今日が110円なら、価格利回りは10%となります。

分配利回り(配当利回り):
これは、投資信託が配当や利息などを支払ったかを示します。
例えば、もし投資信託が1株あたり1円の配当を支払ったなら、分配利回りは1%となります。

総合的な利回り:
これは、価格利回りと分配利回りを合わせたものです。
例えば、価格利回りが10%で分配利回りが1%なら、総合的な利回りは
10%+1%=11% となります。

また、社会動向やインフレも考えていくことが大切です。

利回り(Nominal Yield):
これは投資から得られる利益や利息の総量を示します。
例えば、ある債券が1年で5%の利回りを持っているなら、投資家は元本に対して5%の収益を期待できます。

実質利回り(Real Yield):
これは利回りからインフレーション(物価上昇)を差し引いたもので、投資の実質的な収益を示します。
例えば、利回りが5%でも、物価が年間で3%上昇した場合、実質利回りは2%になります。これは投資家が物価上昇によって実際に手に入る収益を考慮したものです。

インフレ(Inflation):
これは一般物価の総合的な上昇を指します。
インフレが高い場合、同じ金額でも物価が上がるため、実際の購買力が低下します。


あなたが1年間で5%の利回りを持つ投資をして、同時に物価上昇率が3%だったとします。
利回りから物価上昇を引いた実質利回りは2%になります。
つまり、投資から得られる収益が、物価上昇によって相殺されることなく2%残ることになります。

ポイント:
実質利回りは、投資家にとってより現実的な評価を提供します。
インフレが高い場合、利回りだけを見ても、実際の購買力がどう変わるかを知ることができません。
したがって、実質利回りは投資の真の価値を理解する上で重要です。