債権Q&A

債権Q&A

債権は国や企業の借用証書のようなものです。

定期的に利子がもらえたり、満期になるとその時の債権の価格(額面金額)でお金が戻ってくるよ。

国や公共機関や企業が発行しているよ。その中で国が発行する国債が一番信用力が高いよ。

確かに株式よりリスクは低く、リターンも低いと言えるよ。

発行している企業が破綻して社債が債務不履行になることをデフォルトっていうよ。
2010年以降に、日本航空、ウィルコム、武富士、エルピーダメモリ、タカタの計5回デフォルトが発生しているよ。

発行している企業や国を格付けする「発行体格付け」と、個別の債権にする「個別格付け」があるよ。

投資適格債としては、以下の4段があるよ。
①AAA
②AA
③A
④BBB
さらに各段には、AA+のように、さらに+-が表記されるよ。

投資不適格債としては、以下の6段があるよ。
BB
B
CCC
CC
C
D
これらの不適格債は国内ではほぼ発行されず、アメリカのジャンク債の市場で取引されているよ。

①デフォルトになる「信用リスク
②売りたいときに売れない「流動性リスク」
③債権価格が下がって売買差損が生じる「価格変動リスク」

利子がつかない債権のことで、額面金額より安い価格で発行されるよ。いわゆるゼロ・クーポン債って呼ばれるよ。
例えばイメージとして、
割引債は、投資金額40万で買って、保有中の利子は0円で、償還時に100万円でお金が戻ってくる。
利付債は、投資金額100万円で買って、保有中は利子が10万×数回で、償還時に100万円もお金が戻ってくる。

割引債は、複利で運用するようなイメージになるよ。
利付債は、単利で運用するようなイメージになるけど、債権は比較するときには、利付債も複利で考えて比較することが多いよ。

これはCB(転換社債型新株予約券付社債)っていう債権だよ。株価が一定の金額(転換価格)以上になった場合に株式に転換できるよ。そうしたメリットがある分、通常の社債より利子が低いのが特徴だよ。

投資家のニーズにあわせたオーダーメード債権のことで、投資上級者の世界になるよ。
リスクの高いデリバティブ(オプション取引)が組み込まれているため、利回りが高く、投資金額は数千万以上からの話になるよ。

社債の金利を確認するよ。これは国債の金利を基準に企業のリスク分が上乗せされて金利が決まるよ。
社債は、信用リスク、金利変動リスク、流動性リスクの3つがあるよ。

目論見書や販売資料を見て以下の内容を確認するんだよ。
発行総額:発行会社が社債を発行して調達する合計金額のこと
購入単位:投資家が購入する際の最低金額のこと
額面金額:債券購入の単位のこと(償還日に返済される金額のこと)
表面利率:投資家に支払われる金利のこと(年単位で表示される)
発行価格:債権が発行される価格
募集期間:証券会社に対して購入の意思表明を行う期間のこと
振込期日:社債の購入代金の支払期限
償還日:投資資金の返済期日のこと(この日に額面金額が返済される)
利払い日:利子が支払われる日や回数のこと
格付:格付会社がつけた債権の信用力を図るランク
担保:発行体が経営破綻した際の回収に関係する内容(通常はなし)

発行体のサイトまたは金融機関のサイトを確認する必要があるよ。
国債は、毎月発行されているよ。
社債は、会社の公式サイト、募集を行う証券会社のサイト
地方債は、各自治体のサイト、総務省または一般財団法人地方債協会のサイト

利払い日には自動的に口座に利子が入金され、償還日になれば、自動的に口座に入金されるから何もしなくていいよ。

基本的に証券会社に売るのが一般的だよ。ただし、証券会社によって価格が異なることや取り扱っていない場合もあるので確認が必要だよ。

専門業者は日本相互証券やブルームバーグやロイターなどの端末で知ることができますが、個人投資家はリアルタイムではないものであれば、以下サイトで取引の統計値を知ることができるよ。
東京証券取引所 国債標準値段 
日本証券業協会 公社債店頭売買参考統計値 
その他 統計情報調査結果 

債権は国内外問わず、利子、売買益、償還差益のすべてに20%(所得税15%住民税5%)が必要となるよ。
年間利益が20万円以下は納税は不要で、申告分離課税になるから、株式などの他の金融商品と損益通算でき、確定申告すれば3年間繰り越し控除できるよ。
証券口座には、一般口座と特定口座があって、特定口座では源泉徴収の「あり」か「なし」を選べるよ。
源泉徴収あり を選ぶと20%引かれてしまうけれど、確定申告はいらない。
源泉聴取なし を選んで、利益が20万円以下なら、確定申告はいらない。
源泉聴取なし を選んで、利益が20万円を超えるなら、確定申告で損益通算できるよ。